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いま選手に必要なのは、
データを
活かすちから
筑波大学のスポーツ科学研究をベースに誕生した、野球コーチングサービスINVIX(インヴィックス)。副社長として、ブランドビジョンの構築から独自のコーチングプログラム開発を手がける筑波大学 川村教授に、INVIXのコーチングの特徴や提供するサービスについて聞きました。
_ interview
Takashi KAWAMURA
1970年、北海道生まれ。札幌開成高校在学中に主将として甲子園に出場。筑波大学大学院 体育研究科修了。野球の打撃・投球などの動作分析やコーチングを主な研究テーマとする。2020~2023年の大学侍ジャパンコーチ。筑波大学硬式野球部監督。
「研究を現場へ」の
想いが生んだサービス
ー川村教授は長く学問としてコーチングを研究されてきましたが、
どのような思いで民間のサービスを立ち上げるに至ったのですか?

研究者にはさまざまな考えをお持ちの方がいらっしゃいますが、とくにスポーツ科学は学会で論文を発表するだけでなく、現場で活用されて初めて光り輝くもの、というのが私の考えです。世界中の研究で明らかになっていること、私が研究を通じて発見したことや考えてきたことを、実際にプレーする選手に届けたいとずっと考えてきました。

ターニングポイントとなったのは、2020年からスタートした筑波大学スポーツ局と創業100年を超えるつくば市内の商社 関彰商事の産学連携の取り組みでした。大学と企業が協働でスポーツを軸とした新事業を立ち上げるというチャレンジのなかで、幸運にも私が長く取り組んできた研究をベースにした野球コーチングサービスの立ち上げという機会をいただきました。

ー研究と現場をつなぐ取り組みは、研究の一環として長年続けられてきたそうですね。

はい、あくまでボランティア的にではありますが、早くから現場の選手にデータを活用してもらう取り組みを続けてきました。というのも私はデータを活用した野球のコーチング研究を先駆けて取り組んできた研究者の一人なのですが、学術界では画期的な研究が進んでいるにも関わらず、それが現場におりていかない状況にもどかしさを感じてきたからです。

長く私が力を入れてきたのは、現場に自ら足を運ぶこと。たとえばプロ球団のキャンプ先に同行し、データを計測させてもらい、分析結果を選手にフィードバックすることなどを続けてきました。正直、最初は迷惑がられていた部分もありましたが、興味を示してくださる方が少しずつ増え、プロ野球界においても少しずつデータ活用の有用性について理解が広まってきたのです。

INVIXのコーチングは、こうした私の長年の研究活動を通じた現場との連携がベースになっています。近年多くのスポーツコーチングサービスが存在していますが、国内でも先駆けてデータを活用した豊富な指導実績があることはINVIXの大きな特徴であると考えています。

データを計測する
それだけでは
意味がない
ーINVIXのコーチングの強みや、大切にしていることは何ですか?

約20年以上の研究の中で蓄積してきた膨大なデータベース、エビデンスに基づく科学的観点からのコーチング手法を確立していることが、他にない大きな強みだと思います。そしてこうした資源をもとに「選手一人ひとりのなりたい姿を実現するために伴走する」ことを目指しています。

これまで野球を含めたスポーツ界全体では、指導者の個人的な経験値をもとに一律の指導を行う時代が長く続いてきました。もちろんそこには理にかなう部分もあったと思いますが、選手の身体特性、得意・不得意は一人ひとり違うからこそ、それぞれに合った指導をすることが、ほんとうの意味での成長につながると私は考えています。

INVIXではコーチが一方的に指導するのではなく、選手自らが考えて実践するプロセスを重視します。具体的には、選手とコーチが一緒に話し合いながら設定したゴールに向けて計測・分析したデータを活用できるようになることを目指していきます。

データを計測するそれだけでは
意味がない
ーデータを計測して変化を見る、だけではないんですね。

はい、大切なのはデータを計測することではなく、目標に向けて正しく活かすことだからです。そして正しく活かすためには、まず何より本人が「なりたい選手像」を明らかにしていくことが欠かせません。

たとえば平均値に届かない数値を補ってバランス良くスキルを上げるか、もしくはそれを個性と捉えて強みをさらに磨いていくか。そこに正解はありません。コーチは自身の専門領域を活かして選択のメリット・デメリットを伝えながら、選手の思考や練習をサポートしていきます。

計測・分析技術が高度化していくこれからの時代、データを取るだけでなく、どう活かすかを考え、判断する力が選手には求められてくるでしょう。INVIXでは黙々と練習メニューをこなすのではなく、コーチとの対話の機会が多いのも特徴だと思います。

研究機関が拠点という
アドバンテージ
ー筑波大学を拠点としていることもユニークなポイントだと思うのですが、
研究機関がベースになっていることは選手にどのようなメリットがあるのでしょうか?

まず筑波大学内にある室内練習施設 Invictus athlete Performance Center(IPC)という、まさに研究機関から誕生したからこそのこだわりの詰まった施設で練習できることです。

近年広く知られるようになったTrackmanをはじめ、マーカーレスモーションキャプチャなどプロ野球界でも採用されている最先端の計測・分析機器が充実。それらの技術を存分に活用できるバイオメカニクス研究出身のアナリストをはじめ、専門性の高いコーチ陣が連携することで、科学的アプローチで選手のパフォーマンスアップをサポートできる環境が整っています。

また多様な研究が行われている筑波大学内にあるからこそ、IPCという場をきっかけに研究領域を超えた新たな連携の可能性も期待できると考えています。

ー学術研究がベースになっているからこそ、
最先端のスポーツ科学のアプローチを成長に活かせるんですね。
そうですね。実際にプロ野球チームさまからもそうした点を評価いただき、データ解析などのサービスを導入していただくケースが増えてきています。大舞台で活躍する選手や球団にINVIXのアプローチが活用されていることは、さらなる成長を目指す選手たちにとっては大きなモチベーションになるのではないでしょうか。
技術はもちろん
人間的な成長も
支えたい
ー最後に、INVIXの今後の展開についてお聞かせください。

ブランド名のINVIXは、「Invictus=屈しない」というラテン語に由来しています。他人と比較した勝ち負けだけにこだわるのではなく、自らの目標に向けて挫けずに努力し続ける。そんなふうに自己と向き合う姿勢を大切にしてほしいという想いを込めました。

なりたい自分になるための努力に終わりはありません。成長するたびに新たな課題は生まれますし、年齢を重ねれば体力も変化します。私たちが目指すのは、そうした選手のキャリアを長く支えていくこと。目先の技術の上達よりもっと大切なことについて選手自らが考え、道を拓いていいく。技術面だけではなく、そんな人間的な成長までもサポートできる存在を目指したいです。

継続的な支援を前提としたINVIXのサービスは、効率やスピードが重視されるこの時代には、すぐには理解されにくいサービスかもしれないとも思っています。しかし一人ひとりの充実した選手人生の実現は、これからの日本のスポーツ界の発展においても重要なことであると確信しています。

もともと学術研究から始まったコーチングサービスだからこそ、スポーツの本質を見つめ、その魅力や価値を高めることにつながるようなサービスの拡充にも力を入れていきたいですね。今後のINVIXの進化にぜひご期待ください。